趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

自作古典ブルーブラックの酸を塩酸で調製し直す。

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

 あとで読む

処方変更の予定通り、硫酸の代わりに塩酸でpHの調整をしてみました。酸を入れない状態で調整してみると、pHはほぼ3だったので、塩酸を加えてpHを2まで下げました。趣味の文具箱 Vol.11の万年筆インキのpH調査の結果では、ラミー、モンブランペリカン、プラチナ等の古典系ブルーブラックインクのpHは1.8前後だったので、妥当な値でしょう。しばらく自分の万年筆で使ってみて問題が無さそうであれば、配布するインクの処方も変更していこうと思います。
しかし、元々酸として硫酸を使ったのは、硫酸第一鉄を使っていたためです。硫酸より塩酸が良いのなら、硫酸第一鉄の代わりに塩化第一鉄を使う方が良いのだろうかという考えも浮かんできます。そう考えながら、最新化学工業大系を見直してみると、塩化鉄を使った処方に付いても言及してあるのですね。昔からいろいろと研究はされているものなのだなあ、、、そういう紆余曲折を経て結局現代の古典ブルーブラックインクはどの処方なのか興味があります。
ちなみに、現在の自作古典インクの処方は、没食子酸鉄インキの処方を更に微調整したものです。

色素の配合も少しだけいじったので、ブルーブラック系がEast bay、ダークグリーン系がOuter spaceという色になりました。