常に文房具の情報に飢えているので、文具関連の本や雑誌が出るとすぐに買ってしまいます。特に耷出版社の「趣味の文具箱」は1号から14号まで自宅の居間に並べてあり、ちょっと時間があるとつい手が伸びて読んでしまいます。
現在の最新号となる14号では、筆記具のある風景という連載記事でP29〜31にアサヒヤ紙文具店さんの写真が載っています。エルバンの瓶がピラミッド状になっており、どんなお店なのか想像をかき立てられる写真です。また、お店の紹介は、P152ページに小さく載っていて、そこには、823のフォルカンとウェーバリーを販売開始と書いてありました。パイロットの823は特殊な吸入方式でたっぷりインクが入る万年筆であり、面白くかつ実用的だと聞くので、いつかは欲しいと思っていました。しかし、普通に売られている分にはFとMとBのペン先しかなく、どうせならフルハルターで森山研ぎのものを購入したいなあと漠然と考えていました。
そこに新たな選択肢の登場です。非常に気になったのでアサヒヤ紙文具店を検索してみると、以前万年筆の熟成インクの裏技などの記事を読んだことがあるページでした。また、アサヒヤ紙文具店で、フォルカンの823を購入された方のブログも検索結果に出てきて(RemのDigitalCaravan、pen-style)、それらの記事を読んでいると欲しい気持ちが募ってきました。
ちょうどそちら方面に行く用事があったので、用事を済ませてからアサヒヤ紙文具店にいそいそと向かいます。小さな商店街を進んでいくと右手に見えてきました。しかし、近づいてみるとシャッターが閉まっています。や、休み!?と愕然としたのですが、その場でi-modeで検索してまだ営業時間ではなかったことに気づきました。前回こちら方面に来た時に、ユーロボックスに行ってみたら臨時休業だったということがありましたので、またやらかしたのかと思いました(ちなみにまだユーロボックスには行ったことがありません)。隣のそば屋さんで腹ごしらえをしつつ開店時間を待ち、開店直後のお店に飛び込みました。
カウンターの中に万年筆が並んでいます。のぞいてみるとパイロットとNamikiの万年筆が並んでおり、823もありました。開店直後で忙しくされているところ、823のフォルカンとウェーバリーを見たい旨伝えると、奥から店長さんが823を用意して出てこられました。試筆台に対面で座り、説明を聞きながら書かせていただきます。823のフォルカンは3ヶ月ほど使い込んだもの、ウェーバリーは目の前で開けられた新品でした。お店に来るまでは、変わった形のペン先ですし、フォルカンを購入された方々のブログ記事の影響もあり、フォルカンの気分だったのですが、実際に書き比べてみると、私にはウェーバリーの方が合っているような感じがしました。更にだめ押しで、よく使い込まれたウェーバリーの743を試筆させていただき、完全に心がウェーバリーに傾きました。次に軸色ですが、これもお店に来るまではブラックをイメージしていたのですが、各軸色の説明を聞いているうちにブラウンに決まりました。
万年筆を包んで貰う間に、落ち着いてお店の中を見せて貰うと、紙文具店の名前通り色々な紙が並んでおり、しかもそれらの紙の一番上の冊子はすべて試筆が自由とのことでした。福岡だとLIFEのノートはあまり種類が置いていないので、初めて見るようなものがたくさんあります。紙に関するお話を聞いているうちに欲しくなり、LIFEのNOBLE MEMOも追加購入しました。上の画像はNOBLE MEMOに書いたものです。
なんだかんだで一時間くらい長居させていただきましたが、その間にもひっきりなしにお客さんが訪ねてこられて、紙の相談や、シーリングワックスの相談などをされていて、それに対応される店長さんの話が面白くあっという間に時間が過ぎてしまいました。
福岡に帰り、ウェーバリーの記事を探して趣味の文具箱を見直していたのですが、vol.12のP28〜29にも店長の萩原さんが書かれた、紙×インク×万年筆の記事を見つけました。萩原さんの記事だと意識していなかったのですが、この記事は以前奥さん用に万年筆を探していた時に、決め手になった記事でした。こんなところでも影響を受けていたのかと、今更ながら驚きました。
きっかけは、趣味文こと趣味の文房具 Vol.12の記事でした。この本の特集で、色々な色の万年筆とインクを合わせた写真が載っていたのですが、その中のカスタムレガンス茶軸と茶系インクの組合せが奥さんは気にいったよう。
- 出版社/メーカー: エイ出版社
- 発売日: 2009/07/28
- メディア: 大型本
- 購入: 3人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (11件) を見る