ラムネ瓶のような仕組みでインクを吸入しやすく工夫されているP.W.Akkerman (アッカーマン) のインクには、Ijzer-galnoten Blauw-Zwartインクがあります。オランダ語で、Ijzer-galnoten Blauw-Zwartは、英語だとIron-gall blue black、没食子のブルーブラックインクです。
英語でiron-gall inkとかiron-gall blue blackという場合、本当に没食子 (虫瘤) を使ったインクというより、所謂、古典ブルーブラック「タンニン酸あるいは没食子酸および鉄イオンを含む万年筆用インク」を意味します。
P.W.Akkermanは、オランダのハーグにある老舗の文具店で、そこのオリジナルのインクシリーズとのことです。
- https://www.vulpennen.nl/nl
- https://www.vulpennen.nl/nl/akkerman/p-1a/AkkInkt010--akkerman-fountain-pen-ink-60-ml-.html
箱の表記によると、since 1910ということなので、第一次世界大戦のちょっと前、ハーグ陸戦条約の効力が発生したのが1910年1月26日だそうです。
見た目も匂いも、書いた時の色も昔ながらのブルーブラックという感じです。
ペリカン ブルーブラックの定期調査の時の画像ですが、P.W.AkkermanのIjzer-galnoten Blauw-Zwartは、ペリカンと比較して、鉄分多めで、しっかり鉄の入った古典ブルーブラックインクのようです。