趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

たまにはじっくりドラッグストアを見てみるのもおもしろい。

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このレスタミンっていうのは、ほんとは皮膚のアレルギー用の薬なんだけど、
成分が一緒のドリエルでは、それの「眠くなる副作用」を売りにしてるんだとか。
それなのにドリエルの方が8倍くらい高いから
知ってる人は、ドリエルのかわりに安いレスタミンを使ってるみたい。

これはアイデア料〜という感じかな。この手の別の薬効を前面に出して別パッケージにしたものと言えば、昔からあるものとして、同じ抗ヒスタミン薬で乗り物酔いの薬ってのもありますね。有名な商品にトラベルミンというのがありますが、これはレスタミンと同じ、ジフェンヒドラミンというのが主成分です。じゃあドリエルの代わりにトラベルミンでもいいのかというと、トラベルミンの中にはカフェインが配合されているタイプもあるので、睡眠改善薬として用いるには向かないかもしれませんね^^;。病院で出される薬はやたらに種類が多いと言われることがよくありますが、それは病院の薬は1剤に1種類の主成分のことが多いためで、それらを何種類か組合せて処方するので多くなるのです。処方箋無しで購入できる市販の薬は最初から何種類か配合されていることがよくあります*1。このあたり一長一短ありますね*2
他に最近出た例として、ドリエルと同じエスエス製薬のアルケシクールというのもあります。二日酔いに効く薬として売られていますが、同じ様な成分のものとして、シミ飲んで直そうのハイチオールCがあります。ちなみにハイチオールCもエスエス製薬の製品です、面白いですね。ほぼ同じ成分の薬でも各社から色々な製品が出ていて、価格も様々ですからドラッグストアの棚をじっくり見るのは楽しいです。ただし成分が一緒なら全く同じかというと、更に製剤化するときの違い(例えば粉を錠剤にするときの添加剤や製法の違いなど)で体の中での薬の動きひいては薬の効果が変ってくることもあるので、注意が必要です*3
余談ですが、ドリエルにはドリエルドリエルExがあり、ドリエルExは溶液を封入した軟カプセルにしているところが、製剤的な工夫の部分ですね。薬が効くためには水(胃液や腸液)に溶けて吸収される必要がありますが、ドリエルExだと最初から溶液になっているので、それだけ吸収が速い(それだけ眠くなるのが速くなる)と考えられます。溶液にするとどうしても薬の安定性は悪くなりがちですから、溶液でかつ安定化して軟カプセルにしているという技術に対して、お金を払ってもいいなあと思います。薬の成分の種類や量にはあらわれない、技術の部分の違いってあるんですよね。

*1:特に総合感冒薬など解熱、鎮痛、鎮咳、去痰、等色々な成分を混ぜてあります。

*2:勿論、病院の薬でも配合されたものもあるし、処方箋なしで買える薬にも薬効成分は1つというものもある。

*3:もっともビタミン剤等、もともと投与量に幅があるようなお薬ではそんなに気にすることはないです。