実物を見たことはまだないのですが、鳥取の万年筆博士には「イカ墨セピア」という本当に烏賊の墨を使った万年筆用のインクがあると聞き、古典ブルーブラックの次の研究目標としています。これまでにも下記のエントリーで言及していたのですが、イカ墨を安定に分散させるのが難しく、しばらくpendingしていました。今回やっと、気をつけて使えば万年筆でも使えそうなものが出来たので、途中経過ですが報告させていただきます。
LAMY Safariに入れて試用中です。
今回調製分はイカ墨分を1%程度しか入れていないので筆記線はかなり薄めです。
今後、どれくらい濃くできるかも検討していくことになります。
以前のエントリーで書いた様に、処理前のイカ墨色素の粒子径はかなり大きく不揃いなのですが、今回色々な処理を加えて、微粒子化し、粒子径を揃えました。
先日、顔料系インクの粒子径に関する記事を書きましたが、この測定もイカ墨インク研究の一環として、どれくらいまで微粒子化できれば、万年筆インクとして使えるのかを調べるために行ったものです。今回調製したイカ墨インクのイカ墨色素は、プラチナ カーボンインクくらいには微粒子化できているようです。
顔料インクなので、流水をがんがんかけてもにじみません。
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