趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

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万年筆用古典インクについて、文献を調査し、自ら実験してきた記録の主要な記事まとめ 本ブログのメイン記事
古典ブルーブラックと万年筆と私 または私は如何にして心配するのを止めて古典インクを愛するようになったか no+e版
万年筆適当主義 (鉄ペンに古典インク入れちゃうし、定期的な手入れもしてないよ。) 肩肘張らず、もっとカジュアルに万年筆を使おう。
ペリカンブルーブラックが古典ブルーブラックのままか定期調査 Lot. 20F (2021年3月) 古典インクのままです。
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万年筆のインクは、ブルーが先かブルーブラックが先か。

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2chの青インクスレ3の317、2chのインクスレ57瓶目の539より、ブルーインクに没食子酸鉄を入れたのか、没食子酸鉄に青の色素を入れたのかという話、卵が先か鶏が先かみたいな話ですが。

基本の青に保存性をもたせるために鉄を入れたからブルーブラックが誕生したんだが、のう

そう、標準のブルーに、保存性をもたせるために色々混ぜたら黒っぽくなっちゃった、っていうね。

高校の化学の教科書には、最初に化学的に合成された染料として、モーブが載っていますが、これは1856年のことです。現在のように、様々な色の色素が手軽に手に入るようになったのは、最近のことです。
一方、虫瘤から採ったタンニンと硫酸第一鉄を混ぜた、没食子酸鉄インクの原型のインクは、それよりもずっと前の時代から使われていました。適当な染料の無かった時代はどうしていたかと言いますと、わざと酸化させて色を黒くして使っていました。勿論盛大に澱や滓が出ることになりますが、つけペンですから使えたのでしょう。
というわけで、古典ブルーブラックの色は、基本が没食子酸鉄で、そこに青の色素を入れたものだと考えられます。ただ、色的に本当にブルーブラックになったのは、青の色素が出来てからなので、時系列的には、没食子酸鉄インク(黒) → ブルー → ブルーブラックで、ブルーが先でも良いのかな??