2chの青インクスレ3の317、2chのインクスレ57瓶目の539より、ブルーインクに没食子酸鉄を入れたのか、没食子酸鉄に青の色素を入れたのかという話、卵が先か鶏が先かみたいな話ですが。
基本の青に保存性をもたせるために鉄を入れたからブルーブラックが誕生したんだが、のう
そう、標準のブルーに、保存性をもたせるために色々混ぜたら黒っぽくなっちゃった、っていうね。
高校の化学の教科書には、最初に化学的に合成された染料として、モーブが載っていますが、これは1856年のことです。現在のように、様々な色の色素が手軽に手に入るようになったのは、最近のことです。
一方、虫瘤から採ったタンニンと硫酸第一鉄を混ぜた、没食子酸鉄インクの原型のインクは、それよりもずっと前の時代から使われていました。適当な染料の無かった時代はどうしていたかと言いますと、わざと酸化させて色を黒くして使っていました。勿論盛大に澱や滓が出ることになりますが、つけペンですから使えたのでしょう。
というわけで、古典ブルーブラックの色は、基本が没食子酸鉄で、そこに青の色素を入れたものだと考えられます。ただ、色的に本当にブルーブラックになったのは、青の色素が出来てからなので、時系列的には、没食子酸鉄インク(黒) → ブルー → ブルーブラックで、ブルーが先でも良いのかな??