どちらの瓶に入っているのも、3月15日に調製した全く同じ古典インク (没食子インク, iron gall ink) の原液 (色素が入っていないもの) ですが、調製直後に瓶に詰めたもの(左)と、3時間経ってから詰めたもの(右)では、これくらい色が違います。3時間オープンエアな状態に置いていたので、それだけ酸化が進んでいるんですね。ただ右の原液は黒く見えるけれど、後ろに置いている鉛筆が透けて見えるくらいの透明度はあります。
古典インク原液の一晩経ったもの (3月16日)。水中の酸素で酸化されて、透明だった方にも少し色が着きました。
10日経ちました (3月25日)。かなり黒く見えますが、ペンにつけて書くと、書きはじめの筆記線は薄くてほとんど見えません。だから通常古典インクには、色素で色付けをするのですね。
黒く見えても、実際に筆記してみると、どれくらいの色なのか、ガラスペンで書いてみました。書いている時はほとんど見えませんが、すぐに酸化されて筆記線が浮かび上がってきます。ちなみに使用している紙はロディアです。
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筆記してから3日後 (3月28日) の筆記線がどの様に変化したか画像を追加しました。