植草甚一さんのエッセイの中でも一番好きな作品が、「植草甚一コラージュ日記」です。
東京1976とニューヨーク1974の二冊が上梓されていますが、文庫本になっているのは東京1976の方だけです。
日記ですが、日記そのままではなく、日記を清書された手書きの原稿を、そのまま本にしてあります。つけペンだったりサインペンだったり、その時その時で色々な筆記具を使われていて、その筆跡がそのまま残っているのが想像をかきたてます。
植草甚一コラージュ日記 東京1976 (平凡社ライブラリー)
- 作者:植草 甚一
- 発売日: 2012/08/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
この本には好きな文章がたくさんあるので、1回じゃ済みそうにないのですが、ふとした時に思い出すのが、11頁(文庫版)の「あんがいエビのかき揚げおいしかった。胃のほうでオイシイと言った感じ。」という文章です。
エビに限らず、かき揚げを食べる時は、必ず思い出して、胃のほうでオイシイか、考えているような気がします。
pgary.hatenablog.com
- 作者:植草 甚一
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 単行本
- 作者:植草 甚一
- 発売日: 2003/11/01
- メディア: 単行本