趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

「植草甚一コラージュ日記 東京1976」のこの文章が好き

当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

 あとで読む

植草甚一さんのエッセイの中でも一番好きな作品が、「植草甚一コラージュ日記」です。
東京1976とニューヨーク1974の二冊が上梓されていますが、文庫本になっているのは東京1976の方だけです。
日記ですが、日記そのままではなく、日記を清書された手書きの原稿を、そのまま本にしてあります。つけペンだったりサインペンだったり、その時その時で色々な筆記具を使われていて、その筆跡がそのまま残っているのが想像をかきたてます。

植草甚一コラージュ日記 東京1976 (平凡社ライブラリー)

植草甚一コラージュ日記 東京1976 (平凡社ライブラリー)

  • 作者:植草 甚一
  • 発売日: 2012/08/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
日記の内容は、ほぼほぼ、原稿を書き、飽きたら出かけて、本と古本を大量に買い、お店を素見しては、気にいった雑貨を買い、コーヒーを飲む、という繰り返しなのですが、それが妙に面白い。
この本には好きな文章がたくさんあるので、1回じゃ済みそうにないのですが、ふとした時に思い出すのが、11頁(文庫版)の「あんがいエビのかき揚げおいしかった。胃のほうでオイシイと言った感じ。」という文章です。
エビに限らず、かき揚げを食べる時は、必ず思い出して、胃のほうでオイシイか、考えているような気がします。
pgary.hatenablog.com
植草甚一コラージュ日記〈1〉東京1976

植草甚一コラージュ日記〈1〉東京1976

植草甚一コラージュ日記〈2〉ニューヨーク1974

植草甚一コラージュ日記〈2〉ニューヨーク1974