趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

「プラチナの空カートリッジ10本 400円買う?買わない?」のアンケートの回答が100件に到達しました。

アンケートにご協力いただいた方々、誠にありがとうございます。アンケートの回答が目標としていた100件に到達しました。
結果は見事に分かれ、買う:買わないが、50:50の半分半分でした。
pgary.hatenablog.com
コメントも拝見して、価格による買う買わないの要素も若干ありましたが、「買う」という方は自分の好きなインクを入れて封をしてカートリッジを作りたい方、「買わない」という方は自分の好きなインクを使えれば良いので封は不要という方、という印象を受けました。

アンケートシステムに書いた私のアンケートの文章が不足していて、「カートリッジをリサイクルしてコンバータの替わりにする」のではなく「好きなインクを入れたカートリッジを作って持ち歩ける」という利点を伝えられていませんでした。アンケートを作るときに文章を良く練っておかないと駄目ですね。

アンケートをしている間に、呉竹の「からっぽカートリッジセット」がプラチナ万年筆で使えることを試したりしましたが、このセットがスポイト付きで5本で350円なので、今回のアンケートの10本で400円というのは、そんなに高くはない価格設定だったように思います。
pgary.hatenablog.com

万年筆が主流の筆記具だった時代に比べて、インクの消費量は激減している上に、最近は新しいインク専業メーカーがどんどん増え、消費者も分散していますから、薄利多売ではやっていけない状態だと思います。

パイロット、プラチナ、ペリカン4001あたりの昔からの定番インクは、まだ辛うじて安く提供されていますが、パイロットの色彩雫のカートリッジが6本 990円ペリカンのエーデルシュタインのカートリッジが6本 1100円なので、定番色でないカートリッジの価格は、これくらいにしないと元がとれないのではないかと思います。
万年筆インキ『色彩雫(いろしずく)カートリッジインキ』発売 | プレスリリース | PILOT

日本の文具は性能のわりに安すぎます。良いものは品質に見合う価格で売っていただき、消費者もお金を出すようにしないと、日本製の文具が無くなる未来が来るかもしれません。

越後製菓のコクと旨みの海老しお焼きがヤバいくらい旨すぎる。

家族みんなに旨いから食え〜、とにかく食え〜、と食べさせて、全員から、何これ旨〜!!!をいただいたのが、越後製菓の「コクと旨みの海老しお焼き」です。

まず口の中に入れると、シュワっと溶ける、サンドウィッチマンの伊達さんが言うところのカロリーゼロの食感。越後製菓に「ふんわり名人きなこ餅」という製品もありますが、似た感じのふわっとカル〜い消え方です。
ふんわり名人 きなこ餅|ふんわり名人|新しいお米のお菓子|商品紹介|越後製菓株式会社

さらに、周りを取り巻く海老風味のパウダーがヤバい。ハッピーターンハッピーパウダーを超えヤミツキになる旨さです。

本当にとんでもなく旨いので、ぜひぜひ食べて欲しい逸品です。
海老しお焼き|その他|新しいお米のお菓子|商品紹介|越後製菓株式会社

古典インクというのは誤訳なのかという話

英語のiron gall inkに対して、古典インクというのは誤訳ではないかという話、誤訳というより、そもそも訳していないですが、正確さを欠いていると言われれば、その通りと言わざるを得ないです。
iron gall*1 inkを訳すなら、「タンニン鉄インク」というのが適当と思います。
タンニン酸鉄インクではない、没食子酸かもしれないから、没食子酸鉄インクでもない、タンニン酸かもしれないから、没食子インクでもない、鉄の要素が無いし、五倍子かもしれないから。
その点タンニンというのは、Wikipediaによると、「植物に由来し、タンパク質、アルカロイド、金属イオンと反応し強く結合して難溶性の塩を形成する水溶性化合物の総称」なので、タンニン酸でも没食子酸でも没食子でも五倍子でも問題無いです。
タンニン - Wikipedia

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上記の古典インクと最近呼ばれているインクの名称の変遷を書いた記事、「万年筆インクを3分類するのは、その性質や使用上の注意点が大きく異なるから。」の中でも、共通認識として共有されることで名称が定まることを示唆していますが、古典インクは最近の主流ではあるけれども、共通認識として共有されるところまでは行っていないので、まだこれから変わる可能性は大いにあると思っています。

ただ、iron gall inkを正確に訳さないと駄目なのかと言うと、それはまた別の話です。そもそもiron gall inkを入れる先のfountain penからして、泉筆と訳すこともありますが、結局、万年筆の方が共通認識として共有されているわけで、ここまで定着すると今更、正確な訳じゃないから泉筆と呼ぶように、というのは無理があるだろうと思います。

下記のページに「タンニンおよび鉄イオンを含む万年筆用インク」のことを何と呼んでいますか。というアンケートを作成しました。ご回答いただけたら幸甚です。
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*1:gallという単語には「苦い」というイメージがあり、そこから様々な苦い物の意味が派生していると考えられます。