趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

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万年筆用古典インクについて、文献を調査し、自ら実験してきた記録の主要な記事まとめ 本ブログのメイン記事
古典ブルーブラックと万年筆と私 または私は如何にして心配するのを止めて古典インクを愛するようになったか no+e版
万年筆適当主義 (鉄ペンに古典インク入れちゃうし、定期的な手入れもしてないよ。) 肩肘張らず、もっとカジュアルに万年筆を使おう。
ペリカンブルーブラックが古典ブルーブラックのままか定期調査 Lot. 20F (2021年3月) 古典インクのままです。
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本好きロスの間に読んでいたなろう系小説

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本好きの下剋上」が、マインもフェルディナンド様も幸せになり、良い余韻を残しながら完結して良かったのですが、それとともに深刻な本好きロスに襲われています。
本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~
本好きロスの緩和のために、なろうで探して色々読んだのですが、その中からとても面白かった作品を3つ紹介します。

日本が世界に先駆け、胎児の遺伝子を最適化して出産することを合法化し、若い世代は美形で優秀な調整済の日本人が一般的になった時代、主人公の布津野忠人は、同年代は皆調整済で優秀な中「未調整」として生まれ、30歳で無職になり公園のベンチで途方にくれています。そこに現れた美形の子供達を助けたことで、国家間の陰謀に巻き込まれていきます。
主人公は、情けないところも多々あるのですが、大事なものを守れる力も持っています。脇を固める登場人物も魅力ある人ばかりです。俺強の一種なのかもしれませんが、主人公のキャラ的にそれを嫌味に感じさせません。本好き同様時々読み直したくなる作品です。
【追記】
書籍化されました。改稿されて更に良くなっていますが、止めを刺すのはWeb版の刀の方が好きでした。

遺伝子コンプレックス (プライムノベルス)

遺伝子コンプレックス (プライムノベルス)

1923年の日本、21世紀の高校生二人組によりもたらされた未来知識(主に高校の教科書)がやんごとなきお方の目にもとまり、悲劇を回避するために動きだす。主人公は予備役海軍少尉で、高校生二人組を保護したことから、陸海軍とは別に創設された護民総隊で奮闘します。未来知識を得て俺強系かと警戒していたのですが、いくら知識があっても1923年の技術力ではできないことも多く、陸海軍との確執、政治的な圧力、そして何より予算の問題で、谷甲州氏の覇者の戦塵シリーズのように渋く地味に話は進みます。
作者がしっかり昭和史を調べながら書かれており、また1923年開始という時期的なこともあり、意外な歴史上の人物が活躍する良質な架空戦記です。

木星に人工的に地殻を作り、その上で暮らしている人類は、一定高度以上を飛ぶと衛星のマスドライバーから撃ち込まれる質量弾のため宇宙に上がることができません。かつて宇宙を目指していたトマスマツァグ(40歳)は、今は人型機動機械の「メタンダイバー」に乗り、狂った機械を狩って細々と生活しています。記憶喪失の少女デルフィの世話を頼まれたことから、また運命の時が動きはじめます。
SFで、ロボット物で、サイバーパンクで、ディストピア、どれか一つでもピンと来たら読んで損はありません。完結していますので、最後まで一気に読んで感動していただきたいです。

本好きの方も動きがあり、ハンネローレ様が主人公の後日譚が始まりました。こちらも更新が楽しみです。
ハルトムートとクラリッサの最強(最狂)夫妻にも活躍して欲しいなあ。

本好きの下剋上ふぁんぶっく

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