秋田市山王の文具店「とみや」のトミケイさんが、BTOOLマガジンという30年前くらいに発行されていた文具系雑誌を紹介されていて楽しみに読んでいます。
今回紹介されているBTOOL 5号の記事に、当時のインクのことが書かれていたので、特にブルーブラックインクに関わることについて読み取ってみました。
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インクをウォッシャブル系とパーマネント系に分けられていて、パーマネント系の中に顔料と混合型インクが分類されています。
所謂、古典インク (没食子インク) を混合型という表現は、「特選・男の文房具―こだわりの目で選びぬいた書斎道具の本 (MEN’S CLUB BOOKS No. 18)」の中で見たことがあり、この本が1988年6月の発行なので、BTOOLマガジンと同時期で、この当時はそう呼ぶのがある程度一般的だったのかもしれません。
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また記事中パーカーペンジャパンによると、
パーマネント系インクは空気中の酸素によって化学変化して紙の上に定着するので、速く乾き、筆跡保存性には優れていますが、固まりやすいのが欠点。常用者向きといえます。
ペリカン日本によると、
現在の「4001」は染料インクですが、復刻版「1987年ボトル」のインク (ブルーブラック) には顔料が使用されていて、これはペリカン社だけ。発色、耐水性、長期間変質しにくいなど、他のいんくより抜きんでています
との談話が寄せられており、昨今の「ペリカン4001ブルーブラックは古典インクではない」という間違った情報の源流が30年前には存在していたことが分かりました。
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