趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

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万年筆用古典インクについて、文献を調査し、自ら実験してきた記録の主要な記事まとめ 本ブログのメイン記事
古典ブルーブラックと万年筆と私 または私は如何にして心配するのを止めて古典インクを愛するようになったか
万年筆適当主義 (鉄ペンに古典インク入れちゃうし、定期的な手入れもしてないよ。) 肩肘張らず、もっとカジュアルに万年筆を使おう。

「さわの文具店」のこの文章が好き

沢野ひとしさんと言えば、椎名誠さんのエッセイに登場するワニ眼の画伯で、怪しい探検隊の人というイメージが強いです。

さわの文具店

さわの文具店

好きな文章というより、万年筆を落としそうになった時にフラッシュバックするシーンですが、47頁の「ある日、欄干に寄りかかり、キャップをお尻のほうにさそうとした、その瞬間、無情にもキャップを残したまま本体は消えてしまった。」です。
京都旅行の記念として、半年間かせいだお金をはたいて、丸善で購入したモンブランのマイスターシュテュック#84、ついに憧れのペンを手にされて、京都旅行を満喫されている最中の悲劇です。落ちていく万年筆を見ている時の喪失感を想像するだけでも、こころがキュッと縮む思いがします。
ペリカンM600がペン先から床に落ちていくのを見たときに、同じようにこころがキュッとしました。

長崎のマツヤ万年筆病院で、何本も試し書きした中から選んだ1本で、自分にとっては最高の書き味でした。WAGNERの森さんに、直していただいたのですが、さすがに元の書き味までは戻りませんでした。
最高の書き味というのは、儚いものだと思います。
pgary.hatenablog.com