趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

ペリカンブルーブラックが古典ブルーブラックのままか定期調査 Lot. 19J (2020年12月)

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結論から言いますと、ペリカン 4001 ブルーブラックのLot. 19Jは古典ブルーブラック(没食子インク)です。
二価鉄指示薬紙が赤く染まったことから、古典インクの特徴である大量の二価鉄イオンが含まれていることが明らかですし、筆記したものを流水で洗ってみた場合の筆記線の残り具合も、古典ブルーブラックであることを否定するものではありませんでした。

ペリカンの4001ブルーブラックが、古典ブルーブラック (タンニン酸あるいは没食子酸および鉄イオンを含む万年筆用インク) ではないという話は、ペリカンジャパンが大手文具店にそう説明していることから、何度となく噂となり、そのたびに調査して古典ブルーブラックであることを確認してきました。
pgary.hatenablog.com

ただ、趣味の文具箱 2020年10月号 Vol.55 62頁に、「ペリカンのブルーブラックは1年程前から染料に切り替わっている模様」とはっきりと書かれ、63頁には変遷のロードマップまで掲載されたことから、ついに変わったのかと思いつつも、自分で確認するまでは、判断を保留にしていました。
pgary.hatenablog.com

自分がこれまでに、古典ブルーブラックであることを確認した最新の4001ブルーブラックは、Lot. B19のもので、この数字は2019年の2番目のロットであることを示しています。
趣味の文具箱 2020年10月号は、2020年9月7日発行ですから、その1年前、2019年の9月以降の4001ブルーブラックを調査したいのですが、店頭で見ても、新しく購入された方の話を聞いても、Lot. D19が最新のもので、これだと2019年の9月以降の物とは考え難く、購入・確認をしていませんでした。

本日ようやく博多の丸善で、Lot. 19Jの4001ブルーブラックを見つけて購入できました。
アルファベットから言って、2019年の最終ロットかそれに近いもの、つまり2019年9月以降のものと考えられますし、未だにB19やD19が流通していることから、流通しているものの中では、ほぼ最新に近いロットなのではないかと思います。
とは言え、まだ断定はできませんので、20台 (2020年製造) のロットが見つかれば、また確認をしていきたいと思います。

追記1:「古典インクもその成分はすべて溶けているのだから染料インクであって、ペリカンが4001ブルーブラックを染料インクだと説明しているのは間違いではない」という主張に対しては、以下の記事で詳しく私の考えを述べています。
pgary.hatenablog.com

追記2:Lot. 20Fを調査しました。
pgary.hatenablog.com