ペリカンの4001ブルーブラックが古典インクのままか、Lot. 20Fについて調査した記事へのコメント欄に、ミケ24さんより、ラミー クリスタルインク ベニトアイトが古典インクみたいなので調べて欲しい、とリクエストをいただきました。
ペリカンブルーブラックが古典ブルーブラックのままか定期調査 Lot. 20F (2021年3月) これでやっと趣味文vol. 55の呪いが解けました - 趣味と物欲
運良くAmazonにあったので購入しました。Lamy ブルーブラックは、古典インク (Iron gall ink) のものと、染料 (dye) インクに変更後のものと持っていたので、匂いを比べてみると、確かにベニトアイトは古典のLamy ブルーブラックと同じ匂いがします。
しかし、しかしですよ、ブルーブラックを何もアナウンスせずに染料インクに変更していたLamyが、クリスタルインクという新しいインクのシリーズで、しれっと古典インクを復活させるなんてことがあるでしょうか。
クリスタルインク 30ml (全10色) – LamyJP
そんなことが、そんなことが〜、、、あったわ!!
二価鉄試験紙が赤くなる、つまり見事に二価鉄が含まれており、古典インク(没食子インク、Iron gall ink) だと考えられます。対して染料のLamy ブルーブラックはまったく赤くなっていません。
筆記した色や水に漬けてみた感じも、ベニトアイトと古典のLamyブルーブラックは良く似ています。
普通のろ紙と精製水を使ったペーパークロマトグラフィーでも、ベニトアイトと古典のLamyブルーブラックは良く似ています。
Lamy Benitoite (ベニトアイト) は、もうIron gall ink (古典インク) のLamy Blueblack (ブルーブラック) の復刻版と考えて良いんじゃないでしょうか。