趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

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万年筆用古典インクについて、文献を調査し、自ら実験してきた記録の主要な記事まとめ 本ブログのメイン記事
古典ブルーブラックと万年筆と私 または私は如何にして心配するのを止めて古典インクを愛するようになったか no+e版
万年筆適当主義 (鉄ペンに古典インク入れちゃうし、定期的な手入れもしてないよ。) 肩肘張らず、もっとカジュアルに万年筆を使おう。
ペリカンブルーブラックが古典ブルーブラックのままか定期調査 Lot. 20F (2021年3月) 古典インクのままです。
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クロスの万年筆用ボトルインク ブルーブラックの現行品は染料インクでした

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クロスのブルーブラックも古典インク (没食子インク) らしいという話を聞いたので、通販で購入しようとしたら軒並品切れ、そうこうしているうちにAmazonの在庫が復活したので購入しました。

これまでの趣味の文具箱の記事ではどうなっていたか確認したら、vol.16「古典ブルーブラックインク研究」の二価鉄試験紙による試験ではクロスのブルーブラックは試験していませんでした。

また、vol.47「万年筆インク222色のpHを徹底測定!」でもクロスのインクは試験されていませんでした。

瓶の裏にMade in Chinaと書かれていました。

趣味の文具箱 特別編集 「INK 万年筆インクを楽しむ本」によると2017年にデザインを一新し、現在の四角いキャップにライオンがデザインされたものになったそうです。

二価鉄試験紙で試験してみました。二価鉄試験紙はインク中の鉄(Ⅱ)イオン (二価鉄) と反応して赤く発色します。
古典インク (没食子インク) のペリカン ブルーブラックをポジコン、染料インクのパイロット ブルーブラックをネガコンとして同時に試験しています。

クロスのブルーブラックは赤く発色しておらず、鉄(Ⅱ)イオンを含まない染料インクだと考えられます。
2017年以降の中国製で四角いキャップのクロスのブルーブラックは染料インクのようです。

以前のクロスのボトルインク、例えば、趣味の文具箱 vol.1で確認できるボトルはペリカンと同じ形状ですし、インクの筆記見本の色もペリカンのブルーブラックとよく似ていますから、以前のものは古典インク (没食子インク) だったのかもしれません。

以前のクロス ブルーブラックが手に入れば、また試験してみたいと思います。
pgary.hatenablog.com