趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

プロシオン ターコイズブルーと喜望峰インク

プラチナ プロシオンがいいぞ!という話をよく聞くのと、プロシオンのターコイズブルー喜望峰インクにピッタリだと思ったので入手してみました。
プラチナ万年筆ニュースリリース
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初回ロット限定のカートリッジも付いています。ペン先はより滑らかだと言われているMにしました。
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調製したばかりの喜望峰インクを入れました。またAmazonで購入した英雄616にも腐食試験のため、喜望峰インクを入れました。
pgary.hatenablog.com
この金属軸は重量バランスが絶妙ですね。思ったとおり、この軸色に喜望峰インクの色はピッタリでした。
万年筆評価の部屋:プラチナ プロシオン〔PROCYON〕の改造?
http://pelikan.livedoor.biz/archives/52219930.html
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kobe-nagasawa.co.jp
digital-camera.jp

趣味の文具箱の万年筆インク掲載数の変遷

本棚に並べている趣味の文具箱を眺めていたら、最近のインク特集号では背表紙に掲載したインク数が書かれているんですね。
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どの様にインク数が増加していったのか気になったので、過去のインク特集号から掲載数を確認してみました。

号数 趣味文発行日 インク掲載数 備考
9 2008/1/30 208
14 2009/8/10 207 高橋良香 氏によるLab測定開始
21 2011/12/20 14号に追加
25 2013/3/20 21号に14色追加
28 2013/12/20 25号に58色追加
32 2014/12/20 431 28号に33色追加、6色削除
36 2015/12/10 470
40 2016/12/10 539 36号に56色追加
44 2017/12/20 602 40号に34色追加、デルタを削除
47 2018/9/20 747 44号に135色追加、2色削除

9号はインク一覧が四角に並んでいたので数えました。14号から高橋良香 氏によるLab測定が始まり現在に至っています。21、25、28号にはインクの増減数は書かれていますが、総掲載インク数の記載を見つけられませんでしたので、後のグラフの数字は32号の掲載数から増減数で計算した値を使っています。32号は表紙に総掲載インク数が記載されており、36号から後は背表紙に記載されています。
増減数と総掲載数で計算されると気づかれると思いますが、少し数字がずれています。これは増減数がインクの色分布表 (Lab測定) の増減であるのに対し、総掲載数は誌面に掲載されたものをカウントしているためだと思われます。
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14号から44号までは直線的に掲載インク数が増加しており、直線の傾きから1年間に約50色増加してることが分かります。47号が直線から外れ急激に増加しているのはセーラー インク工房100色が追加されたためです。
インクの色分布表から、廃盤インクは削除されていっているのですが、代替インクを探しやすくするためには、メジャーな廃盤インクに付いては廃盤の印を付けて色分布表には載せ続けた方が良いのではないかと思いました。

昔のブルーブラックは緑っぽいとよく言われますが、発売当時からその色だったのか、長期保存された後の色なのか?

昔のブルーブラックは緑っぽかったという話をよく聞きます。
枯れた感じのする渋い良い色なので、収集され、大事に愛好されている方も多いかと思います。
blog.livedoor.jp
2010年のペントレで初めて配布されたWAGNER青黒インクも、元々は昔のブルーブラックの色を再現しようとして調色されたものです。
www.entotsu.net
白星さんのページ(モンブラン ブルーブラック)と古山さんのページ (WAGNER青黒インク)の画像を見比べて、似ていると思っていただけるでしょうか。
昔のブルーブラックの色はどのようにして作られたのか以前から考えていて、青の要素が減ると昔の色に近くなるので、添加された色素の量が、今より少なかったのではないかと考察したことがあります。
pgary.hatenablog.com
今回別の要因として、青の色素が分解されることで、あの色になったのではないかと考えました。
2018年のソウルペンショーと神戸ペンショー向けのWAGNER緑黒インクは、以前のものと青の色素を変更したのですが、短期間のうちに青の要素が減少し、その色調の変化に驚きました。
pgary.hatenablog.com
昔のインクメーカーも意識的に緑っぽいブルーブラックを作ったのではなく、想定外の色だったのではないでしょうか。
現存する古い古典ブルーブラックインクの発売当初の色はどんなだったか、今となっては分かりませんが、案外もう少し鮮やかな、現在の古典ブルーブラックと似た色だったかもしれません。
もしこの考えが正しいとすれば、現在の古典ブルーブラックを光に当てるなどして青の色素を早く劣化させてやれば、緑っぽい古典ブルーブラックになるかもしれません。