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KOKUYO リサーチラボペンの特徴と、他社ペンと耐アルコール性などを比較する

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研究所向けのペンとして新しく売り出された「KOKUYO リサーチラボペン」を購入しました。
耐アルコール性以外に、凍結面や水濡れ面への筆記ができることも謳っており、マイクロチューブやシャーレなどに筆記するシチュエーションが想定されています。
www.kokuyo-st.co.jp

他に、水濡れ面に筆記できることを売りにしている「寺西化学 マジックインキ No.500」と「ZEBRA マッキープロ細字 特殊用途DX」も一緒に耐アルコール性を比較してみます。

マジックインキNo.500|寺西化学工業株式会社
マッキープロ細字 特殊用途DX|ゼブラ株式会社

PS製のシャーレとPP製のマイクロチューブにそれぞれ筆記します。
リサーチラボペンとマッキープロDXは、ほぼ同じ黒の濃さで、No.500のみちょっと色が薄いです。

全体に、ケンエーの消毒用エタノールIPをたっぷり吹き掛けました。ちなみに消毒用エタノールIPは、消毒用エタノールと同じ濃度のエタノール 76.9~81.4 %に、イソプロパノール(IP)を添加してあるもので、酒税がかからない分少しお安くなります。
消毒用エタノールIP「ケンエー」 | 一般向け製品情報 | 健栄製薬
消毒用エタノールIPを吹き掛けただけでは、どれも筆記線が消えたり滲んだりしていません。

画像右上のプロワイプ ソフトワイパーS200で、アルコールを拭き取りました。押さえつけながら拭き取りましたが、どれも筆記線は消えずに、しっかり残っています。
拭き取った時のプロワイプへの色の付着の仕方を見てみると、No.500のみ薄らと色移りがありましたが、リサーチラボペンとマッキープロDXは、全く色移りが見られませんでした。
プロワイプというのは、エリエール製のキムワイプみたいな紙で、キムワイプより表面が滑らかで、鼻をかんでもキムワイプのように鼻の下が痛くなりません。
エリエール プロワイプ ソフトワイパー S200 – エリエールオンラインショップ

KOKUYO 寺西化学 ZEBRA
リサーチラボペン マジックインキ 500 マッキープロ DX
耐アルコール性
水濡れ面筆記
線の太さ 0.6mm 1.0~1.5mm 1.0~1.3mm
インキ 油性顔料 油性染料 油性顔料
2色 黒,赤 16色 2色 黒,赤
価格(税抜) 360円 120円 200円
備考 インキ補充、ペン先交換可

耐アルコール性としては、リサーチラボペンとマッキープロDXが同等で、リサーチラボペンの筆記線が0.6mmなのが少し有利、ただ、マジックインキ No.500の耐アルコール性も実用には十分です。
また、マジックインキ No.500は価格が一番安い上に、替ペン先とインキ補充液が売られていて、ランニングコストを安くできるのも魅力です。

正直、マジックインキ No.500を使っているところが多いと思います。マジックインキには、細字のNo.700と極細字のNo.900がありますが、これらはアルコール系インキなので耐アルコール性が低いです。
以前は、No.500と同じインキでツインマーカーのW'sというのがあって、まとめ買いしていたのですが廃盤になってしまいました。

pgary.hatenablog.com
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最近のKOKUYOは、研究所向けの商品を色々と提案していて面白いです。
www.kokuyo-st.co.jp