木菟さんのツイートより、ヨドバシカメラ梅田店にモンブランのバーガンディレッドが鉄ガリウムインクである旨が掲示されていることを知りました。木菟さんには正確な文章の確認のため再度ヨドバシに出向いていただきご足労をおかけしました。ありがとうございます。
モンブランのインク、バーガンディレッド。鉄ガリウムが特定の万年筆のコーティングに悪さをして変色するかもだから使わない方がいいよ的な。鉄ガリウム…?没食子=古典インクのこと??? #万年筆 #インク沼 pic.twitter.com/wEUJK7O52B
— 木菟 `(・v・)´ (@MimizukuGurneyi) 2017年8月5日
ヨドバシに掲示されていた文章を書き起こしてみます。
StarWalker Midnight Black万年筆によるバーガンディレッドインク使用に関しまして
StarWalker Midnight Black万年筆のペン先やキャップ部分に使用されております、ルテニウムコーティングがバーガンディレッドインクの使用により、変色を起こしてしまう恐れがあるとの報告が本国より発表されました。
インクに含有されている鉄ガリウムが、キャップとペン先を変色させる恐れがありますので、StarWalker Midnight Blackには、バーガンディレッドのインクをご使用にならないことをお勧めいたします。
文中、鉄ガリウムとあるのは、モンブランはferro-gallic (鉄-没食子) を鉄ガリウムと誤訳する癖があるので、これは没食子鉄インク、いわゆる古典インクだと言っているのだと思われます。
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他に同様の情報が無いか探してみたら、海外の掲示板にありました。
www.reddit.com
上記のヨドバシの掲示と同様のことが、Montblanc service guideに書かれていたけど本当か?という質問で、結論は出ていませんが、コメントを付けている人からは懐疑的な印象を受けました。
モンブランのバーガンディレッドは、元々ボルドーと呼ばれていた染料のインクが名前を変えただけだと思っていましたので、昔と変わらず染料だと思っていました。染料でもペリカンのロイヤルブルーの様にpHが低い場合もありますが、趣味の文具箱 Vol.11の表によるとモンブランのボルドーはpH5.34で低くはありません。
考えられることとしては、
1. バーガンディレッドが古典インクになった。
もしそうだとすると、染料のボルドー → 染料のバーガンディレッド → 古典のバーガンディレッド と変遷しているわけで、モンブランのブルーブラックが、古典のブルーブラック → 古典のミッドナイトブルー → 染料のミッドナイトブルーと変遷したののちょうど逆を行っていることになり、本当なら嬉しいことですが、モンブランの商品展開からして考え難いように思います。
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2. モンブランがバーガンディレッドとブルーブラックや旧ミッドナイトブルーを取り違えている。
どちらかというとこちらの可能性が高いのではないかと思います。例えばStarWalker Midnight Blackの不調を訴えた方からバーガンディレッドを使っていると聞いたとか、あるいはモンブラン自体が勘違いしたとか。
ペリカン日本も公式にはブルーブラックは古典インクではないとアナウンスしているので、公式と言っても間違っている可能性はあるかと思います。
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バーガンディレッドを購入して、二価鉄試験紙で試験してみるのが手っ取り早いかもしれませんが、それでも、染料と古典のロットがあり、たまたま試験したものが染料のロットである可能性は否定できないので躊躇してしまいます。
【追記】バーガンディレッドが古典インクではないことを確認しました。
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