今週のお題「わたしの自由研究」
趣味の文具箱 Vol.51が発売されました。今回は1年振りのインク特集です。これまた何度も書いていますが、九州は雑誌の発売が遅れます。以前は2日遅れだったのですが、運送会社の負荷が大きくなったため、現在は3日遅れになっています。電子版は発売が遅れませんので、今回もまずd magazineで確認して、後から紙の本を購入します。
趣味の文具箱の万年筆インク掲載数の変遷 - 趣味と物欲
Vol.47のインク特集までの趣味文掲載のインク数をグラフにしたことがあります。Vol.47では747色のインクが掲載されていましたが、Vol.51では1517色に増えました。
号数 | 趣味文発行日 | インク掲載数 | 備考 |
9 | 2008/1/30 | 208 | |
14 | 2009/8/10 | 207 | 高橋良香 氏によるLab測定開始 |
21 | 2011/12/20 | 14号に追加 | |
25 | 2013/3/20 | 21号に14色追加 | |
28 | 2013/12/20 | 25号に58色追加 | |
32 | 2014/12/20 | 431 | 28号に33色追加、6色削除 |
36 | 2015/12/10 | 470 | |
40 | 2016/12/10 | 539 | 36号に56色追加 |
44 | 2017/12/20 | 602 | 40号に34色追加、デルタを削除 |
47 | 2018/9/20 | 747 | 44号に135色追加、2色削除 |
51 | 2019/9/5 | 1517 | ペン&インクブランド804色、ショップオリジナル713色 |
これまでは、ほぼ直線的に増えてきていたのですが、今回いきなり倍に増えています。新規インクブランドの参入が続き、どの新規ブランドも多作であることが、その要因の一つだと思います。
さすがにそろそろ頭打ちになるのではないかと思うのですが、まだ増えるんでしょうか(^^;
pgary.hatenablog.com
Vol. 47、50に引き続き、古典インクの説明がざっくりなのは、テンプレートなのでしょうがないのでしょうね。趣味文では、「染料インクに鉄分と酸性分を加えている」のが古典インクだと説明していますが、
- 古典インク (没食子インク) を古典インクたらしめている重要な成分は、鉄とタンニン酸や没食子酸で、タンニン酸はフェノール性水酸基、没食子酸は加えてカルボキシ基があるくらいで、酸性はかなり弱く、酸性分と言うのは違和感があります。
- 古典インクに加えられる、硫酸や塩酸などの酸は、安定化のために加えるもので入っていなくても古典インクは成立します。
- 歴史的には、鉄とタンニン酸や没食子酸で作った没食子インクが有り、そこに染料を加えてブルーブラックが完成したので、趣味文の書き方だと染料インクに後から加えたような感じで違和感があります。
pgary.hatenablog.com
細かいことに気にし過ぎの感はありますが、こだわりのある所なので書き続けようと思います。