趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

OS X El Capitan 10.11.4ではプレビューの不具合が修正されているようだと思ったら、直っていませんでした。

以前、Mac OS X El Capitanで不具合報告されていた、プレビューで4049×2699より大きい画像を開くと緑になる件 *1と、プレビューで開いたPDFファイルで、ひらがなやカタカナが検索できない件 *2 が10.11.4では修正されていました。
特に、PDFファイルで、ひらがなカタカナが検索できない件は困っていて、自分でもAppleに不具合報告をしていたので、元に戻って嬉しいです。漢字だけだと問題無く検索できるのに、ひらがなやカタカナが混じるとできなくなるので、中国語と日本語の処理の絡みでおかしくなっているのだろうかと想像していました。
検索する時だけしかたなく、Adobe readerを使っていたのですが、プレビューの検索機能の方が、検索が早くて、ヒットしたところをサイドバーに一覧表示してくれるので、使い勝手が段違いに良いのです。

追記 2016/4/1

プレビューの検索が直ったと喜んでいたのですが、今日使ってみたら、また、ひらがなカタカナの検索ができませんでした。明らかに含まれているワードを検索しても「結果が見つかりません」と表示されます。漢字や英字なら検索可能です。しかも検索後動作が不安定になり、ぐるぐる回り始めたので、強制終了せざるをえませんでした。
プレビューのバージョンは、8.1 (877.7)です。また使いながら検証を続けてみます。

cheeroのミクバッテリーの問題点はもったいなくて使えないこと!

アマゾンさんの罠にかかってまんまと購入してしまった一品、cheeroの初音ミクバージョンのバッテリーが届きました。
今のモバイルバッテリーの構成は、ポケットの中にUNIQ Power Card (4000mAh)、鞄の中にcheeroのダンボーバッテリー (10400mAh)*1、UNIQ Power CardだけでiPhone5sを1回ちょっと充電できるので、ダンボーバッテリーまで使うことはあまり無い、という感じです。
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ミクバッテリーはLEDライトが付いているという付加価値はありますが、UNIQ Power Cardより少し厚くて重く、iPhone4と5のような感覚、また容量的にはほとんど変わらないので実際には使わないでしょう。
なにより、このイラストが擦れたりしたらショックなので、完全に観賞用です^^;
ちなみに、LEDのライトの点け方は説明書に書いてなかったのですが、電源ボタン長押しでした。
モバイルバッテリーの使い勝手としては、UNIQ Power Cardが優秀で、天神の九十九で1000円弱で買ったのですが、大活躍してくれています。

*1:現在はモデルチェンジしている。

ペリカンのブルーブラックはまだ古典インクのようですが、定期的に染料に変わるという話がでてきます。そのわけは?

最近また、ペリカンのブルーブラックインクが古典ブルーブラック(タンニン酸あるいは没食子酸および鉄イオンを含む万年筆用インク)から染料インクに変わるという話を耳にします。今回の発信元は白星さんがブログに書かれた記事で、新宿と銀座のお店からの情報とのことです*1
ただ、2015年の7月頃に同様の情報をいただいた時は、下記のように両店とも既に染料系になっているとの話だったのに、実際に確認してみると古典のままだったということがありました*2*3*4

先日、銀座の◯◯屋、丸の内の◯善で確認したところ、両店ともに「ペリカンブルーブラックは既に染料系と成っており、いわゆる古典ブルーブラックではないようだ」とのコメントをいただきました。ペリカンジャパン社のコメントは「インク成分については公開されていない」との一点張りのようで、埒があきません。
http://pgary.hatenablog.com/entry/20500101/p1

そこで、前回の時もご協力いただいたtisotopeさんに、東京で売られている最新ロットについて、二価鉄試験紙を用いた試験を行っていただきました。それぞれ、三越の万年筆祭とK.ITOYAで購入されたもので、どちらも15Iというロットです。

二価鉄試験紙が赤く変色していますので、どちらのインクも鉄イオンを多く含むインク、つまり古典ブルーブラックであると考えられます。
また、これらのインクを購入された時に、ペリカン日本の方は、「ドイツ側は以前は顔料と言っていたが、最近染料になったと言っている」、K.ITOYAの方は、「顔料から染料には数年前になったはず」と言われていたそうですので、両者とも既に変わっているという見解のように思われます。

このような話が定期的に出てくる背景には、3つの要因が考えられます。

第1に、ドイツ側と日本側でインクの用語を定義せずに話をしているため、齟齬が生じている可能性。

ドイツ側は以前は古典ブルーブラックのことを顔料と訳していたのを、染料と訳すようになったのではないでしょうか。古典ブルーブラックは顔料と言うよりは特殊な染料インクに分類されます*5。プラチナ社がブルーブラックインクのパッケージを変更した時は、後で英語表記の間違いに気づきpigmentからdyestuffに表記を変えたこともあります*6

第2に、LAMYやモンブランが古典ブルーブラックから染料インクに変更する時、特にアナウンスをせずに切り替えていたという前例があること*7 *8
第3に、米国ではTSCA(有害物質規制法)絡みでペリカンBBが販売できなくなっていること*9

特に第3は、ペリカンBBが染料に変更されるんじゃないかと想像を強くかきたてられる要因になっていると思います。
ただTSCAで問題になっている成分は、TSCA inventoryという既存品目のリストに載っていないので使えないのであり、その成分が有害だから使えないわけではありません*10。またこの成分は古典ブルーブラックに必須の成分ではなく、ペリカンBBに入っているspecial ingredientsの何かが問題になっていると推測されます*11

時代の趨勢で、今後ペリカンのブルーブラックも古典から染料に変わってしまうのかもしれません。でも今の段階で、「ペリカンのブルーブラックが染料に変わるらしい」と言われても、占い師に、「あなたはいつか死ぬでしょう」と言われたようで、何となくモニョモニョしてしまいます*12



*1:Pelikan BB とうとう、おまえもか!? : 萬年筆の迷走

*2:天神丸善のペリカンBBインクのボトルとカートリッジはまだ古典でしたけど商品の回転率のためかもしれません。 - 趣味と物欲

*3:京都高島屋のペリカンBBインクのボトルもまだ古典ブルーブラックみたいです。 - 趣味と物欲

*4:東京銀座のペリカンBBインクのボトルもまだ古典ブルーブラックみたいです。 - 趣味と物欲

*5:万年筆インクの用語を統一しないと伝言ゲームで混乱するばかりなのでインク沼では揃えませんか。 - 趣味と物欲

*6:プラチナの新ボトルインクの表記はやっぱり間違いだったらしく修正されたそうです。 - 趣味と物欲

*7:LAMYのボトルのブルーブラックが染料に変わっていることを自分でも確認してみた - 趣味と物欲

*8:Storia Di Un Minuto→2ch万年筆インクスレ→FPNと読んで、モンブランのミッドナイトブルーも古典じゃなくなるとか。 - 趣味と物欲

*9:ペリカンのブルーブラックインクは米国では販売できない? - 趣味と物欲

*10:古典ブルーブラックインクが、米国の廃液処理規制の関係で減ったというのは、ペリカン ブルーブラックとTSCAの件の拡大解釈ではないのか。 - 趣味と物欲

*11:ペリカンBBインクに関するペリカン社のページの説明について。 - 趣味と物欲

*12:もにょるとは マンガの人気・最新記事を集めました - はてな