趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

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PILOTの使い切り万年筆Vペン (Vコーン) に食品用真空保存容器でインクを補充する方法

12年前のパイロットの使い切り万年筆Vペン*1にインキを補充する方法を紹介した記事に、最近アクセスがあったので、いつか自分でもやってみようと思いながら、Vpenを使い切ることができず、そのままになっていたことを思い出しました。 pgary.hatenablog.com…

ギター てづくりペン 無色彩色 大型で、ペリカン ブルーブラックのペンを作りました。

寺西の「マジックインキ 大型」の容器で好きなインクのペンが作れる「ギター てづくりペン 無色彩色 大型」を博多駅の「博多川端文具 博多駅地下街店」で購入しました。 guitar-mg.co.jp インクは、とある事情*1で、大量に持っているペリカン ブルーブラック…

今更ですが、呉竹の「からっぽカートリッジセット」はプラチナの万年筆に挿さって使えるんですね。

プラチナの空カートリッジがあれば、好きなインクを入れてカートリッジ化して持ち運べたり、お裾分けできたりするので、需要があるかアンケートをお願いしているのですが、空カートリッジで封ができる商品*1として、呉竹の「からっぽカートリッジセット」が…

古典インク(没食子インク)を入れた万年筆を洗浄するのに使うアスコルビン酸は普通のものが良いです。

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古典インク*1 (没食子インク)を入れた万年筆を洗浄するのに、アスコルビン酸 (ビタミンC) を推奨しています。古典インクによる汚れは、酸化された鉄とタンニンのキレート化合物なので、再度、水に溶かすには、 鉄を還元する。 酸性にしてキレートを作り難く…

空カートリッジに関するアンケートについて、空カートリッジ?何のために?という疑問にお答えします。

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プラチナの空カートリッジが400円で販売されていたら欲しいですか?というアンケートを取っていますが、空カートリッジ?何のために?という疑問・質問をいただくので解説します。 各万年筆メーカーから、それぞれ万年筆用インクカートリッジが販売されてい…

趣味の文具箱掲載の万年筆インク数の変遷アップデート Vol.59まで

ヘリテージに移って最初の「趣味の文具箱」は「インク愛が止まらない」と題したインク特集でした。2020年9月7日の55号から1年振りのインク特集です。 55号の万年筆インクカタログが965色で、59号が1017色ですから、1年間で52色増、内訳はペンブランドのイン…

プラチナの万年筆用カートリッジの口をネジザウルスで抜くとき、新品と使用済みに金属ボールを嵌めた時の違いは?

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前回のプラチナの万年筆用インクカートリッジの口をネジザウルスで引っこ抜く話を書いた後で、使用済みカートリッジの口の部分に、金属ボールを嵌めてから引き抜けば、ダメージが少ないんじゃないか、ということを思いつきました。 pgary.hatenablog.com そ…

プラチナの万年筆用カートリッジをネジザウルスで再生して、クラシックインクのカートリッジを作る。

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プラチナの万年筆用インクカートリッジを再生して、オリジナルインクのカートリッジを作るという話を8年前に書いたことがあるのですが、カートリッジの口の部分を痛めずに取り外すのが難しく、その後あまり発展できずにいました。 pgary.hatenablog.com 色々…

呉竹の「からっぽペン」とダイソーの「手作りペンキット(2本組)」

からっぽペンみたいなペンがダイソーにも売られているとは聞いていたのですが、田舎のダイソーにもやっと入荷してましたので買ってきました。 4色+薄め液がセットの調色キットもありましたが、500円だったのでパスしました。 呉竹のほそ芯は0.4mm、ダイソー…

古典インクとか、没食子インクとか、鉄分を多く含む染料インク全般に関する用語まとめ。

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このブログではトップの記事に、下記のように明示しています。 古典ブルーブラック (古典インク) という言葉をこのブログでは、「タンニン酸あるいは没食子酸および鉄イオンを含む万年筆用インク」と定義しています。 何でかと言うと、一々「タンニン酸ある…

Lamy クリスタルインク ベニトアイトの情報を少し調べてみた。

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Lamyは、古典ブルーブラックを染料ブルーブラックに変更し、古典インク (Iron gall ink) からは手を引いたとばかり思っていましたので、インクの新シリーズ、クリスタルインクについても染料か、顔料だろうと思いノーマークでした。 しかし、前回の記事に書…

ビックリ!Lamy Benitoite (ベニトアイト) は古典インクだった!!

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ペリカンの4001ブルーブラックが古典インクのままか、Lot. 20Fについて調査した記事へのコメント欄に、ミケ24さんより、ラミー クリスタルインク ベニトアイトが古典インクみたいなので調べて欲しい、とリクエストをいただきました。 ペリカンブルーブラック…

ペリカンブルーブラックが古典ブルーブラックのままか定期調査 Lot. 20F (2021年3月) これでやっと趣味文vol. 55の記事に反証できました

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ついについに、この日が来ました。ジュンク堂天神店でペリカン ブルーブラックインクの20Fを手に入れました。20Fということは、2020年のF番目のロットということです。 いつものように、二価鉄試験紙で試験してみました。 二価鉄試験紙の一端に、希釈したペ…

ユニボールワンのロイヤルブルーの魅力と色の比較

uni-ball oneは、新開発の顔料で発色が鮮やか、シンプルな軸デザインと、好みのボールペンで、最近良く使っています。 ユニボール ワン|ボールペン|三菱鉛筆株式会社ボール径0.5mmと0.38mmがあって、細過ぎない線が好きなので、0.5mmの黒青赤とブルーブラ…

ペリカンブルーブラック Lot. 19Kが古典ブルーブラックのままか情報をいただきました (2021年1月)

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葛城玲さんより、ペリカン 4001ブルーブラックのLot. 19Kが古典ブルーブラックのままであると情報をいただきました。ありがとうございます!(^^)ノがりぃさんから2価鉄指示薬紙を提供頂きまして、ペリカン4001ブルーブラック インクのロット19Kが古典インク…

洗浄したプロフィットレアロにはPen and message.の朱漆を入れました。

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万年筆用顔料インクのStoria Fireを入れて使っていたらカビ臭くなってきたので、がっつり、しっかり、ブログでも2回に渡って洗浄したプロフィットレアロには、Pen and message.の朱漆を入れました。 pgary.hatenablog.com pgary.hatenablog.com 赤黒くって、…

プラチナ クラシックインクのシトラスブラックやカシスブラックで見られる沈殿物はタンニン酸由来のエラグ酸だと思います。

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発売開始から暫くして話題になっていた、プラチナ クラシックインクの特にシトラスブラックやカシスブラックで見られがちな沈殿物について、プラチナのページで説明が追加されたり、お店では説明のポップを店頭に表示したりして情宣しているのですが、あまり…

R&Kライニガー万年筆洗浄液で、カビ臭いプロフィットレアロを、更に洗浄しました。

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ローラー&クライナー(ROHRER & KLINGNER)のライニガー(reiniger)万年筆洗浄液は、購入して、pHを測って、そのまま仕舞い込んでいたのですが、プロフィットレアロのカビ臭さが取れないので使ってみました。 pgary.hatenablog.com アルカリ性なのと、おそらく…

今ペリカン4001 古典ブルーブラックを入れている万年筆

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ペリカン4001ブルーブラックが古典ブルーブラックじゃなくなった、染料インクに変わった、という噂を耳にするたび購入して、確認して、やっぱり古典BBのままだった〜となるのを繰り返しているので、どんどん増殖しています。 さすがに使わなきゃ、ということ…

ペリカンブルーブラックが古典ブルーブラックのままか定期調査 Lot. 19J (2020年12月)

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結論から言いますと、ペリカン 4001 ブルーブラックのLot. 19Jは古典ブルーブラック(没食子インク)です。 二価鉄指示薬紙が赤く染まったことから、古典インクの特徴である大量の二価鉄イオンが含まれていることが明らかですし、筆記したものを流水で洗ってみ…

セーラーの顔料インクを入れていたプロフィット レアロを3年振りくらいにガッツリ洗浄しました。

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新型コロナの感染拡大で、まさかこんなに大変なことになるとは、まだ思っていなかった2月20日に、顔料インクのstoria Fireを入れたまま、2年くらい洗浄していないと、プロフィット レアロのことを書いていました。 それからコロナ禍に10ヶ月ばかり過ぎて、約…

INOUEさんによるインクのフラッシュ (Sheen, 赤光) 論文のご紹介

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Tomohiro INOUEさんが、noteに「インクのフラッシュ(Sheen)の起源を考える」という素晴しい論文を挙げられたので、ご紹介します。 序論、方法、結果、考察、参考文献と、論文としての体裁が整っており、本来ならどこかの邦文誌に投稿されても良いくらいの…

自慢と言えば、書き込み1回もしたことないんです。

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M-1決勝の「かまいたち」の「となりのトトロ1回も見たこともない」ネタみたいなこと言ってますが、5ch(2ch)には1回も書き込んだことはないんです。 これまでにもインクスレのネタに反応したことありますし、読んでいることは公言していますが、反応する時は…

趣味の文具箱の万年筆インク掲載数の変遷アップデート 趣味の文具箱Vol.55

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恒例の「趣味の文具箱」のインク掲載数の変遷です。趣味の文具箱本誌のインク特集としては、2019年9月5日の51号から1年振り、2020年5月8日の「万年筆インクを楽しむ本」からは4ヶ月です。 「万年筆インクを楽しむ本」では2000本に到達していましたが、55号の…

趣味の文具箱10月号 Vol.55によるとペリカンのブルーブラックは1年程前から染料に切り替わっている模様とのことですが、自分で科学的に確認するまではpending

趣味の文具箱10月号 Vol.55、例によって発売が3日遅れる地方で、今回は台風10号の接近もありましたから紙で購入する前に電子でも購入しました。 やはり言及したいのは、62頁の古典ブルーブラックに関する記事です。 「ペリカンのブルーブラックも1年ほど前か…

コクヨの測量野帳にはプラチナのキュリダス

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キャップレスやキュリダスのようなノック式万年筆は、色々細かいことは気にせずガシガシ使いたいので、メーカー純正のカートリッジで使用しています。 胸ポケットに入れていて、圧をかけてしまったキャップレスは少し凹んでいるし、ポケットに挿した上着を、…

プラチナのアマビエ様万年筆を購入しました

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プラチナのアマビエ様ペン、九州だと、石丸文行堂本店、山形屋、紀伊国屋書店 久留米店の3店の取扱いで、どこも微妙に遠いので通販で入手しました。 通販の方も、PEN☆STARSか、Lichtope Online Store|リヒトープ オンラインストアしか取り扱いが無いので、…

万年筆談話室・開室2周年記念モデルの軸色に合わせて古典インクを調色しました

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万年筆談話室・開室2周年記念モデルには、TAGの文染02葉緑を入れて使っていました。軸色に合った良い色の淡い緑色なのですが、如何せん薄くて実用するには辛くなったので、軸色に合わせて古典インクを調色しました。 色を見ながら適当にインクを足していった…

東京文化財研究所の「未来につなぐ人類の技」洋紙の保存と修復について、没食子インクとインク焼けの話

「未来につなぐ人類の技」は、近代の文化遺産の保存修復に関する研究会の内容をまとめた報告書です。Flash playerが必要ですが、デジタル版で全て読むことができます。 東文研_『未来につなぐ人類の技』 平成28年(2016年) 15巻は、「洋紙の保存と修復」につ…

万年筆のインナーキャップぜんぶ抜く (全部は抜けてない)

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万年筆のインナーキャップを外して洗いたい。 不透明のキャップなら、見えないので、あまり気にならないけど、透明のキャップのインナーキャップ裏にインクが回ったりすると、とても気になる。 以前も紹介しましたが、パイロットの万年筆のインナーキャップ…